「ISO 20022対応コインが良いって聞くけど、XRP・XLM・XDC・HBAR・ALGOって何が違うの?」
この疑問、すごくわかります。
調べても「すべてISO 20022準拠です」「将来性があります」という説明ばかりで、具体的に何が違うのか、自分はどれを選べばいいのかがわからない。
私はXRPとXLMで55万円を318万円(約6倍)にした経験があり、その後XDC・HBAR・ALGOも自分で調べてSBI VCトレードで取引を始めています。
この記事では、「なぜこの5つなのか」「それぞれ何が違うのか」を、実際に自分で調べた視点から整理します。
スペックの羅列ではなく、「どのシナリオで、誰の役に立つコインか」という視点で比較するので、選ぶときの判断軸になると思います。
まず:なぜこの5つがISO 20022と関係するのか
ISO 20022とは、国際標準化機構が策定した金融メッセージングの世界共通規格です。
2025年11月にSWIFTが完全移行を完了したことで、世界の金融インフラの「共通言語」がISO 20022に統一されました。(ISO 20022の詳しい解説はこちらの記事をご覧ください)
この5つのコインがISO 20022と関係する理由は大きく2つあります。
1つ目は、XRPのRipple社とXLMのStellar Development Foundationが、ISO 20022標準化団体の正式メンバーであること。規格を作る側に参加しています。
2つ目は、XDC・HBAR・ALGOがISO 20022のメッセージ構造と高い技術的親和性を持つ設計になっていること。これにより金融機関のシステムとスムーズに連携できる可能性があります。
これらの5つは、「世界の金融インフラが変わっていく方向」に設計されているという点で共通しています。
5つのコインを一覧で比較
| XRP | XLM | XDC | HBAR | ALGO | |
|---|---|---|---|---|---|
| 対象 | 銀行・大手金融機関 | 個人・途上国・中小企業 | 貿易金融・サプライチェーン | 企業・中央銀行・政府 | DeFi・決済・幅広い用途 |
| 処理速度 | 3〜5秒 | 3〜5秒 | 2秒 | 3〜5秒 | 4〜5秒 |
| TPS(処理能力) | 1,500+ | 1,000+ | 2,000+ | 10,000+ | 6,000+ |
| 手数料 | 1円以下 | 1円以下 | ほぼ0円 | 0.01円以下 | 0.01円以下 |
| 技術の仕組み | ブロックチェーン(XRP Ledger) | ブロックチェーン(Stellar) | ブロックチェーン(XDPoS) | DAG(ハッシュグラフ) | ブロックチェーン(Pure PoS) |
| ISO 20022 | 標準化団体 正式メンバー | 標準化団体 正式メンバー | ネイティブサポート | 完全対応済み | 高い技術的整合性 |
| 国内購入 | コインチェック他多数 | ビットバンク他 | SBI VCトレード | SBI VCトレード | SBI VCトレード他 |
一見似ているようで、それぞれ全く違う問題を解決しようとしています。
ひとつずつ見ていきます。
① XRP(リップル):「銀行間送金の決済レール」

XRPはこの5つの中で最も有名で、最も金融機関に近い位置にいます。
何を解決しようとしているか
現在の国際銀行間送金は、手数料が高く(3〜5%かかるケースも)、着金まで数日かかることが普通です。XRPはその問題を「ブリッジ通貨」として解決することを目指しています。
ドルを円に変えて送金する場合、従来は複数の中継銀行を経由して数日かかっていた処理が、XRPを使えば3〜5秒・手数料1円以下で完了します。
なぜISO 20022と関係するのか
Ripple社はISO 20022の標準化団体(ISO TC68)の正式メンバーです。三菱UFJ銀行・三井住友銀行をはじめ、世界300以上の金融機関と提携実績があります。
「将来の話」ではなく、「すでに金融機関が使っている」という実績の積み上げが、他の4つと比べても圧倒的に大きい。
こんな人が注目している
「SWIFTの代替になる可能性があるコインを持っておきたい」という視点で投資している人が多いです。私もXRPを最初に選んだのはこの理由からでした。
② XLM(ステラルーメン):「銀行を持てない人への金融」

XLMはXRPと兄弟のような存在ですが、目指している世界がまったく違います。
何を解決しようとしているか
世界には銀行口座を持てない成人が約14億人います。彼らが国際送金を使おうとすると、Western Unionなどで高い手数料を払うしかない。XLMはその問題を解決しようとしています。
キーワードは「金融包摂(Financial Inclusion)」です。誰でも使える、安価な金融インフラを世界に届けること。
なぜISO 20022と関係するのか
Stellar Development Foundation(SDF)もISO 20022標準化団体の正式メンバーです。ウクライナ政府がデジタル通貨(CBDC)の開発基盤にXLMを採用した実績があります。
「大きな銀行向けのXRP」と「個人・途上国向けのXLM」という関係は、競合ではなく補完です。
こんな人が注目している
「XRPと合わせて持っておきたい」「途上国の金融包摂というテーマに共感できる」という投資家に人気があります。私もXRPと同時にXLMを積み立てていたのは、この補完関係があったからです。
③ XDC(XDCネットワーク):「貿易金融のデジタル化」

XDCは5つの中で最もニッチで、かつ最も「静かに実装が進んでいる」コインです。
何を解決しようとしているか
国際貿易には「貿易金融」という仕組みがあります。輸出入業者が銀行から資金を調達し、船荷証券や信用状(LC)などの書類をやり取りする仕組みです。
この書類のやり取りは今でも紙ベース・FAXベースの処理が残っているほど非効率な領域です。XDCはこの貿易金融・サプライチェーンのデジタル化に特化しています。
なぜISO 20022と関係するのか
XDCネットワークはISO 20022のメッセージをネイティブでサポートする設計になっています。金融機関がISO 20022形式のメッセージをXDCネットワーク上でリアルタイム決済と同時に処理できることを、公式がデモで実証しています。
処理能力は2,000TPS超・1ブロック約2秒・手数料はほぼゼロ。企業のサプライチェーン管理ソフト(Corda)との連携ブリッジも構築済みです。
こんな人が注目している
「話題になっていないが、実装が静かに進んでいるコインを早めに仕込みたい」という投資家に注目されています。国内ではSBI VCトレードで購入できます。詳しくはXDCネットワークとは?の記事で解説しています。
④ HBAR(ヘデラ):「企業・中央銀行向けの最速インフラ」

HBARは5つの中で技術的に最も異質なコインです。
何を解決しようとしているか
HBARを運営するHedera Hashgraphは、そもそもブロックチェーンではありません。
ブロックチェーンはトランザクションを「ブロック」に詰めて直列に処理します。HBARが使う「ハッシュグラフ」は、有向非巡回グラフ(DAG)という構造でトランザクションを並列処理します。
この違いにより、HBARは理論上10,000TPS以上の処理能力を持ち、手数料は0.01円以下。企業・中央銀行・政府機関が使うレベルのインフラを目指しています。
なぜISO 20022と関係するのか
Hedera HashgraphはISO 20022に完全対応しており、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の基盤として検討されている数少ないプラットフォームのひとつです。GoogleやIBM、LGなど世界の大企業がガバナンスメンバーとして参加しており、企業・政府レベルの信頼性があります。
こんな人が注目している
「ブロックチェーンではなく新しい分散台帳技術を持つコインに投資したい」「中央銀行・政府機関レベルの採用を狙っているプロジェクトに注目したい」という人に人気があります。国内ではSBI VCトレードで購入できます。詳しくはHBARヘデラとは?の記事で解説しています。
⑤ ALGO(アルゴランド):「DeFi×決済×幅広い用途」

ALGOはこの5つの中でDeFi(分散型金融)と最も親和性が高いコインです。
何を解決しようとしているか
ALGOを運営するAlgorandは、「ピュアProof of Stake」という独自のコンセンサスアルゴリズムで高速・低コストな取引を実現します。DeFiのアプリケーション開発・ステーブルコイン・決済など、幅広い用途をカバーしています。
なぜISO 20022と関係するのか
AlgorandはISO 20022との高い技術的整合性を持っており、イタリアの政府系機関SNAがAlgorandチェーン上で行政サービスを構築した実績があります。
XRP・XLM・XDC・HBARが「金融インフラ寄り」なのに対し、ALGOは「金融インフラ+幅広いアプリケーション開発」という立ち位置です。
こんな人が注目している
「ISO 20022対応を持ちつつ、DeFiやスマートコントラクトの可能性も視野に入れたい」という人に向いています。国内ではSBI VCトレードやbitFlyerで購入できます。詳しくはALGOアルゴランドとは?の記事で解説しています。
5つのコインはどう使い分けるか
改めて整理すると、5つのコインはそれぞれ異なる問題を解決しようとしています。
- XRP:大手銀行・金融機関の国際送金を変える
- XLM:銀行を持てない14億人に金融を届ける
- XDC:国際貿易の書類・資金フローをデジタル化する
- HBAR:企業・中央銀行が使える最速の分散型インフラを作る
- ALGO:DeFiと決済を融合した幅広いプラットフォームを作る
「どれが一番いいか」という問いより、「どのシナリオに共感できるか」で選ぶ方が、長期の積み立てには向いていると私は思っています。
急落局面でも売らずにいられるのは、「なぜ持っているか」を自分で説明できるときだけです。
どこで買えるか
XRP・XLMを買うなら
コインチェックはXRP・XLM両方の取扱があり、スマホだけで完結できる初心者向けの取引所です。
XLMはビットバンクでも購入できます。
XDC・HBAR・ALGOを買うなら
この3銘柄は国内の多くの取引所では扱っていません。SBIグループが運営するSBI VCトレードなら、XDC・HBAR・ALGOの3つをまとめて購入できます。
まとめ
ISO 20022対応コイン5つの違いをまとめます。
- XRP:金融機関との提携実績が最も豊富。SWIFTの代替を最も直接的に狙っている
- XLM:個人・途上国向けの金融包摂。XRPと補完関係にある
- XDC:貿易金融に特化。静かに実装が進んでいる「サイレントキラー」
- HBAR:ブロックチェーンではなくDAG技術。企業・政府レベルの採用を狙う最速インフラ
- ALGO:DeFiと決済を融合した幅広い用途。行政サービスへの採用実績もあり
「スペックが似ているから同じ」ではなく、それぞれが全く異なる問題に挑んでいます。
自分がどのシナリオに共感できるかを基準に選んでみてください。
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